更新日:2025年10月10日
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8月から9月にかけて,管内の有機茶研究会が茶園の除草に関する検討会を開催しました。曽於有機茶研究会では,各メーカーの実演機を用いた実証と実演機の貸出が実施されました。志布志有機茶研究会では,既存の導入会員から実演による同機種の使用感が説明されたほか,茶園内に雑草を侵入させない枕地対策や裾刈りのタイミング,高酸度酢の活用など会員の工夫事例の検討を行いました。1つの技術では茶園の雑草管理は難しいため,機械や人力,使用可能な資材などによる体系的な管理が重要との認識を共有しました。曽於畑かんセンターでは,引き続き,茶農家の経営安定に向けた取組を支援していきます。
9月9日,曽於市の南九州畜産獣医学拠点で「ファームレディたんぽぽ現地研修会」が開催され,会員15名が参加しました。研修では,施設見学後,株式会社YUIMEから外国人労働力活用の地域連携の取組を学びました。さらに,株式会社CocodigiによるチャットGPT活用講座で,生成AIの利点やリスクを学び,実演としてAIで「たんぽぽの歌」を作成しました。参加者はAI技術に驚き,農業や生活の効率化のためのAI活用に向け,実践していく予定です。
9月18日,曽於畑地かんがい農業推進センターで,曽於市加工・業務用野菜栽培研究会かぼちゃ部会の令和7年産加工用かぼちゃの反省会及び次年度検討会を開催しました。今年度の生産実績は生産者5名,栽培面積105a,出荷数量は16,996kgでした。4月の定植後の低温や例年より早い梅雨入り,収穫時期の高温と厳しい気象条件でしたが,病害防除の徹底により例年並みの収量となりました。販売先によると,加工用かぼちゃの需要は高まっているとのことであり,曽於畑かんセンターでは,引き続き,次年度の安定生産に向けて支援を行っていきます。
9月24日~26日,生産者を対象にした子牛せり前研修会において,自給飼料増産の研修を実施しました。粗飼料確保の重要性やイタリアンライグラスの栽培ポイントを中心に,注意点として,良質堆肥の散布や雑草防除についても説明を行いました。生産者からは,施肥に関する質問があり,適期収穫の重要性,畑の土壌分析の関心が高まりました。曽於畑かんセンターでは,引き続き,肉用牛経営における生産コストの低減及び生産性向上に向けた自給飼料増産を推進します。
JAそお鹿児島の令和7年度産マンゴーの出荷実績は,出荷量30t(前年比106%),販売金額83百万円(前年比102%),平均単価2,765円(前年比96%)となりました。秀品の「夏姫」とA品の割合は年々上昇しており,令和7年産は合わせて3割で市場関係者からの評価が高くなりました。一方,昨年の秋冬期の高温により着花が遅れ,高単価の出荷時期に間に合わないほ場がみられました。曽於畑かんセンターでは,引き続き,気候変動に対応した対策技術について現地検討を行い,次年度産の安定生産に向けた支援を行っていきます。